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2009年6月 6日 (土)

日本郵政社長人事、首相の指導力に疑問の声(日本テレビ系) - Yahoo!ニュース

リンク: 日本郵政社長人事、首相の指導力に疑問の声(日本テレビ系) - Yahoo!ニュース.

こんな間抜けな正義面、はじめてです。

国民の財産をずさんに扱ったと西川氏を非難していることがまったく意味不明。小泉改革の議論のメンバーであった宮内会長のオリックスが、「かんぽの宿」を安値で入札後、購入して濡れ手に粟の利益をあげることが “できレース“として西川氏、オリックス側が仕組んだというところに、この鳩山という大臣の憤り(正義感?)があるように思える。

であれば、やはりこの大臣はズレまくっているというしか言いようがない。

仮に“できレース“としましょう。オリックス側に儲けがあがったとして、西川氏のメリットは何なのでしょうか?オリックスから賄賂をもらったのですか?これだけの大型案件で、”できレース”と非難するのであれば、その”できレース”の関係者の動機ぐらいは、正義感だけではなく、はっきりと述べたらいかがでしょうか?私が思うに、西川氏は「かんぽの宿」を売れる相手になるべく早く売却するために動いただけなのではないでしょうか?それが、日本郵政経営のためになるという判断に基いて・・・。

以前にも書きましたが、この問題の発端は、そもそも収益が上がりそうもないような場所に豪勢な施設をたくさんの金をかけて建設してしまったところにあるわけです。旅館経営が本業でない旧簡易保険が、所有、経営して利益があがるわけないですし、建設当時、収益目的で建設もしていない。こんな施設を国民の財産だというなら、なぜこんな無駄な施設を作ったのでしょう?公共事業における箱物が問題となっていますが(道路も同じ)、この「かんぽの宿」も同じ位置付と考えます。国民の誰もこんな施設を作っていいとは言ってないのではないでしょうか?

既に出来上がっている物件のことを今更議論しても仕方がないという人もいるかもしれません。であるなら、日本郵政はこの施設をどうすべきなのでしょうか? この点については再度触れます。

次に、落札したオリックスが濡れ手に粟の利益をあげるというシナリオについて述べます。

こういった大型の不動産バルク案件では、買手がかなり儲かるような売り価格を提示しない限り買手は買いません。その施設が“国民の財産”であるかないか、まったく関係ありません。買手はボランティアで金を払うわけではないからです。取引だからです。買手の望む価格で売り手がオファーできないなら、“売れない”だけのことです。この大臣はこの冷徹とも言える市場論理がまったくわかっていません。勝手に正義面するのはかまいませんが、誰も買わずに、売れ残り、そして赤字を垂れ流す責任をこの大臣はとれるのでしょうか?売却中止後に「かんぽの宿」を利益のでるような経営にするようにという大臣の指示も、民間の会社経営感覚から完全に乖離しているとしか言いようがないものだと思います。過去の経営において利益をだせず、赤字をだしているから売却しようとしているわけで、この大臣の指示は、“じょうだんはよせ”ぐらいのものではないでしょうか?

また、濡れ手に粟の利益があがるというロジックも、かなり高いコストがかかっていた物件を安く買えて、高く売りさばけるという原始的ともいえる考え方からきているように見えます。70箇所くらいある物件の全てについて購入、売却できて始めて正確な利益がわかるのに、また、購入後売却するにあたりそれなりの売却コストと手間がかかるのにもかかわらず、単純な表面上の価格差からくる金額が全て利益と言われても買手はこまってしまうのではないでしょうか? 人の商売を結果論で判断してほしくないと誰もが思うところだと思います。購入後、売却までにかなりのコストと手間がかかるので、買手はなるべく安く買おうとするわけです。繰り返しになりますが、相当安く買えない限りバルクセールでの不動産物件の買手はそういるものではないのです。そして、安く売りたくないのなら、買手がつかないだけです。

それでは、バルクセールを止めて個別に売却したらどうかって? いや、もう、そういったところは、売り手である日本郵政にまかせるべき民間の経営問題なのではないでしょうか?個別に売れば、売れ残ったものの保有コストと設備廃棄損がどれほどかかるか考えるべきでしょう。

竹中氏が論じていたように、この「かんぽの宿」は日本郵政にとって、すでに不良債権なのです。であれば、即刻売却し、本業に集中すべきというのが経営の常道ではないのでしょうか?だからこそ、「かんぽの宿」を日本郵政はどう処理すべきなのでしょうか?入札によるバルク売却は、会社としてはっきりとした経営戦略だと思います。結果的にこれが正しい正しくないは今、言えないとは思いますが・・・。それに対し、鳩山氏の指示は単に、

「国民の財産である、“かんぽの宿”をずさんに扱うな」

だけであり、こんな形で日本郵政の経営の邪魔をするなら、本来、経営を監督する立場として、あまりに素人発言すぎるのではないでしょうか。しかも、政治家として的外れの正義感をふりかざしている。

とんでもないのは、鳩山氏のほうだと思います。

 

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