「アイハベル」ふたたび
1. アニバーサリー
2. あなたに会えなくなって
3. ブランコ
4. ラララ
5. 無敵なBig Smile
6. Let's go together
7. ルルリラ
8. 鳥かご
9. ヒカリ
10. OKOK
11. ずっとこれからも
12. 花は咲く
「3.ブランコ」から始めましょう。2016年12月の沖縄公演の時に初披露されたこの曲。紹介のMCの時に”自分は遅れをとったかな”みたいなニュアンスでこの綾乃曲を紹介していた千春さん。
とても良い曲なのですが、ちょっと歌詞(https://www.uta-net.com/movie/243040/)の解釈必要だと思います。歌の構成結構複雑。
Aメロの8小節を2回くり返し、Bメロ、そしてサビが入る(”キセキにありがとう”まで)。ここまでが”キミ”と過ごす、即ちアーヤのお子さんのことだと思います。
そして、本サビ。ここからは、また綾乃家のことに戻っていると思います(私も自信なし。よくわからない)。最後にまたサビがきて終わりです。
今までの綾乃曲にはない新鮮なメロディだと思います。そして、それはもう一つの綾乃曲の「9.ヒカリ」も同様に新鮮な響きがあります。”月のヒカリを歌う”アーヤって今までにないイメージなんだけど、歌われてみると何か彼女のイメージにピッタリな気がして聞き入ってしまう。”もう良いんだよ”のアーヤの歌詞が”おかあんさん”アーヤなんだなと感じました
20周年CDの曲作りに一步遅れを取ったかのような発言をした千春さんも、しっかり「1.アニバーサリー」という20年間のKiroroを見事に振り返るような曲を直ぐに作り出しました。2017年の3月の埼玉県鴻巣市でのコンサートで歌われています(その時のタイトルは「はじめまして」。この曲のスタートは”はじめまして”から。Kiroro曲のタイトルの典型的なパターン)。
これだけKiroro曲のタイトルを使って尚且つ曲として仕上げてしまうところが千春”力”かな。
「2.あなたに会えなくなって」は千春さんの義理のお母さんの歌。”生き別れになったとしても大変なのに、もしあなたが亡くなりでもしたら私はどうしたらいいのでしょう”といった意味の琉歌を義理のお父さんが家のトイレに張りその琉歌の歌詞を覚えようとしていた。そのお父さんが亡くなりました。残されたお母さんはどんな思い出その歌詞を見ているのでしょうか? チェロの柔らかさと重厚さがその切なさをどんどん深めていくように聞こえます 昨年のステージでの千春さんとアーヤのハーモニーのかっこよさとはまるで違う魅力に圧倒されます。
そう言えば、この「アニバーサリー」は、千春さんの生き様が満載のアルバムですよね。
「6.Let's go together」と「4.ラララ」は、両方とも元気曲ですが、前者が中学3年の時に作られ今回一部歌詞が加わった歌。千春さんの少女時代(「未来へ」が作られた時と同じ時期)の元気さがうまくはまった英語歌詞に込められていて、そのポジティブさが今もあるかなと自身に問いかけ今の千春さん自身を後押ししています。クロニコルシンガーズのゴスペルコーラスも3つ目のポジティブです。アメリカの黒人が神を讃える歌がゴスペルだからです。
もう一方の「4.ラララ」はまさに今の千春さん自身。”生まれて良かったなあって 抱きしめ合って伝え合うときに聞こえる心臓の音”を想像すると、私も身近な人つい抱きしめてしまいそうになります
「7.ルルリラ」はまさに繋ぎのようなコーラス。「6.Let's go together」のコーラスが耳に残っているうちに始まり、次にどんな曲が続くのかと思っているうちに終わります。
千春さんの生き様の歌もいよいよ家族編。
分かりやすいところから。「10.OKOK」です。3人のお子さんにとって頼りがいのある千春ママなんでしょうね。綾乃家の子たち3人が加わったコーラスを6月の沖縄公演のときはステージできけるのかな。思わずスマイルです
でも、もっと大きなスマイルは「5.無敵なBig Smile」。昨年のコンサートの「大きなうた」の替え歌で”Big Mama”と千春さんが歌ったことが何度もありました。きっとこの歌を書いた影響なんでしょうね。ビート感のある曲調を聞いた後、その歌詞を確認し、その具体的に意味するところをイメージして再度聞くとビートが更に心に迫ると思います
「8.鳥かご」を聞いても、誰が誰に語った曲かは最初は分かりませんでした。でも、間違いなく千春さんからご主人への歌ですね。”照れくさいのは時代遅れだ”と歌われるところは、「Kiroroの空」の「ちょきん」思い出してください。”愛してるっていう大事な言葉を大切なときに言うまで「ちょきん ちょきん」”言っていた19年前との違いに思わず笑ってしまいます
自分の思いを躊躇なく歌にしていく作品スタイルは玉城千春そのもの。「11.これからもずっと」もそんな歌の一つです。明らかにご主人に向けて作られた曲。千春ソロの「Brand New Day」の最後曲に「それだけ」という曲(作詞はいしわたり淳治)があり、その時の千春さんの気持ちを独白するような曲でしたが、この「これからもずっと」も千春さんからご主人への告白のような歌に聞こえます。最後のフレーズの”愛してるからこそ譲れないものがあるから”というところが、やはり千春節か
「12.花は咲く」をこのCDに収録してくれたことありがとうございました。”揺れ動く心”や”自信を失っていきそうな弱さ”があっても”花は咲く”と歌われる。千春さんが最も高い音をファルセットで歌うところから地声に変わるところで、その力強さが表現されていると思います。唯々、耳を傾けて聴き終わると心の拍手をしています。「アイハベル」のコンサートでもアンコール曲なのでしょうね
こんな素晴らしいKiroro20周年CDをまだ手にしていない方、早くCD屋さんへ行くかネットで注文しましょう
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月刊の音楽雑誌「月刊ピアノ」にKiroroのインタビュー記事が出ています。見開きで載っていますのでぜひ書店かCDショップにてゲットしてみて下さい!
レコーディングの苦労や「鳥かご」「ずっとこれからも」についても語ってくれていますよ~。
サイン入り色紙の応募は3月20日までとなっており、欲しいかたはお早めに。
投稿: なないろ | 2018年3月14日 (水) 00時58分
コメントありがとうございます。
先週の金曜日から引越、マンションの引き渡しと、本当にいぞがしく、パソコン自体にアクセスすることができない状態が続き、ようやく元に戻りつつあります。
早速、楽天ブックスで注文しました。到着しだいブログをアップできるかな?
投稿: toshi009s | 2018年3月16日 (金) 08時48分