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2012年2月12日 (日)

アメリカに食い尽くされる日本―小泉政治の粉飾決算を暴く

この本で面白いところは、いろいろな出てくる政治的な現象のひとつひとつを、筆者達(森田実氏、副島隆彦氏)がその人脈、情報網を使い、それらの意味するところを分析し、その事実が示唆するところを推論していくろころか? 例えば、2001年1月のハワイでの「えひめ丸事件」によって窮地の立たされた森内閣が日米首脳会談のため急遽渡米し、その場を凌いだが、その会談で約束させられた「不良債権早期処理、財政再建、特殊法人民営化」は、次の小泉政権にも日本側のコミットとして引き継がれた(24~25ページ)あたりの記述の取材力はなかなか凄いものがあるように読めます。

1995年のクリントン政権の「年次改革要望書」日本の郵貯・簡保の350兆円をアメリカのものにしようとしている。郵政民営化はその隠れ蓑であると説く。でも、現実はどうか。すでに民営化された郵貯と「かんぽ」の残高がいくらあるのか正確な数字はわからない。が、郵政民営化しても日本の郵貯の資金がアメリカへ行くことはない。資金がアメリカへ行った後の
運用益と投資後のドル円の為替レート後の円ベースの運用益が郵貯の金利より常に上回っていればその資金移動は発生するが、そんなことはあり得ない。

米が日本の資金を持っていこうしている、アメリカ好きの小泉がその手助けをしようとしている。郵政民営化などと言っても所詮それは方便であり、とんでもないことだ。

残念ながら感情論にすぎない。影響を行使しやすい日本にDeposit資金があるとわかれば、その資金を米に持ってきて財政赤字を埋めたいと思うのは米にとって極当然の政策であると思う。けしからんと思うは日本人の感情論としては正しいが、それ以上のものではない。

一方、長年、郵貯(+かんぽ)に無駄な資金(財政投融資にかつて使われ、無駄な公共投資にどれだけ使われたか?)が寝ていて、その資金を他の目的に使うために開放するのは日本経済にとって至極当然のことに思える。日本の銀行の経営懸念による安全な資金預け場所として資金を集め、また、税金も納めずに民間と競争しかつては定額貯金のように運用上の金利優遇で資金を集める民間にとって不公平な預金集金業務を行うことが問題だったわけである。集めた資金は効率的な投資を経て経済成長に貢献すべき最大の武器であるからである。

森田氏の取材力による、政治的な動きの背後にあるもの、時の政権がけしからんやり方で政策を実現しようとしているという告発的なところまではさすがだと思うが、その政策がもたらすPros and Consの議論が決定的に欠如していると思われる。あることが発生するという仮定とその結論までが、あまりにお粗末であることが多い。

会計基準において米が自分達の基準(US GAAP)を日本に押し付けているとか、契約書における適用法律を全てニューヨーク法にしようとしているとかをアメリカの策略であると論じている(P157-158)。米国で上場しようとしている日本の会社や、米国で債権を買ってほしい日本の会社がUS GAAPを採用するのは当然のことだし、民間の商売の契約書においてNY法だけを適用させることなど、できるはずがない。ある取引で米側が望んでいる商品の契約書についてNY法で締結しましょうと合意する日本の会社はいません。

筆者ご両人ともアメリカが嫌いの様子。また、財政政策による経済成長を信じておられるようです。この辺りは主張する自由は在って然るべきと思われます。レーガン政権の80年代以降、共和、民主とも似たような政権になるつつある背景は、サプライサイドを重んじた経済政策であるという歴史への反論はあまり書かれていないように見えますが・・・。

劇場的な政治の動きを丹念な取材力で記述してあるところは読み応えがありますが、その政治の動きがもたらす経済や金融、会計、そして法律的な流れの記述についてはもう少し分析的に記載すべき

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だと感じました。対談形式の本ですから、そういった記載には不向きだったかもしれませんが、私個人として、森田、副島ご両人の本をもっと深く読んでみたいという気にはなれませんでした。

2012年2月 5日 (日)

イスラエル(三井美奈著)を読んで 

ニュースでよく登場する国であり、ナチスのホロコーストのユダヤ人の国であるイスラエル。つい最近も、仏映画「サラの鍵」を見たばかりだ。

この映画の中で仏もホロコーストと同様のことをやっていたことと、今でも、ユダヤ人であるということをすぐに人前では言及したがらない欧米の人々のIdentitityを知って、とても興味深かった。

この「イスラエル」という本を読みまず感じることは日本がいかに平和であるということ。
また、ここに書かれていることを実は殆ど知らないということ。報道で接したことはあっても、その時の事実として耳にしているだけで、その背後にあるものはまったく知らなかったということ。

イスラエルの建国が第二次大戦後ではあるが、アメリカが今のように対イスラエルを常に重要視するようになったのは80年代のレーガン政権のようですね。イスラエルへの援助額が年間30億ドルを超えたのがその時代。60年代のケネディー政権からイスラエルへの軍事援助が始まり、その後レーガン政権からその援助の金額が増えた。米ソ冷戦の影響なのでしょう。現在でいえば、中国、インド、そして、イランの動きを制するのにイスラエルが必要であれば、たとえオバマ政権でもアメリカは何らかの援助をするはずです。現在でも、アメリカの対外国援助額のうち10%以上がイスラエル向けだとか。

ロビイストたちが反イスラエルを主張する議員を落選させるたびごとに、アメリカの議員たちは親イスラエルになっていき、イスラエル系ロビイストたちの活躍の場が増えた。これらの議員の動きは、最終的には米外交政策までに影響を及ぼすようになっているのが現実のようです。1984年上院外交委員会委員長共和党チャールズ・パーシー議員がPLOのアラファト議長を穏健派と呼び、自身のイリノイ州の上院選挙で落選したことが、「議員落とし」の発端のようですね。その後、何人かの議員が落選の憂き目をみ、あるときには大統領スタッフが親ユダヤでないというだけでその要職に就任できない。

イスラエルは貧しい国ではない。2009年の一人当たりのGDPのレベルは韓国より上だそうだ。日本も韓国もアメリカの同盟国として湾岸、イラク戦争と協力し多大な貢献をアメリカに行っているが、イスラエルの負担はゼロ。

実に不思議な国である。
冷戦のさなかで常にアメリカにとって有用な立場にいつづけたということか?冷戦が終わっても常にアメリカがイスラエルを利用するような中東情勢の中で、対中国、イラン、インドとの外交戦略上、イスラエルを必要としたということか?

でも、ずっと良いことが続くとは限らない。

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今のイラン情勢がイスラエルにとって大きな意味を持つことになるのか?
いずれにせよ、私にはわかりません。

2009年6月20日 (土)

セブン‐イレブンの正体

ビックリしました。知りませんでした。
二つの驚きがありました。

41aalnrswql_sl500_aa240_ 一つ目は商品の廃棄にかかわることです。この本にも書かれている例をあげると以下の通りです。

売価100円のパンを10個仕入れ(原価 60円)、
8個売上げ、2個廃棄したケース。
本部への手数料を売上総利益の50%とする。

通常の会計の考え方だと、

売上高:100円 x 8= 800円
売上原価: 60円(仕入価格)x10(仕入れた数)= 600円
売上総利益: 800円-600円=200円
本部利益:200円 x 50% =100円
加盟店利益:200円 x 50% =100円

ところが、コンビ二会計では、次のようになると言う。       

売上高       100円 x 8= 800円      
純売上原価:{60円(仕入価格)x10}-{60円(仕入価格)x2(廃棄した数)}
        =600円-120円=480円
よって、
売上総利益 800円-480円=320円
本部利益:320円 x 50%=160円
加盟店利益:320円 x 50%=160円

さらに、
加盟店利益: 廃棄分は加盟店の営業費として差引かれる。
                    従って、
         利益は 160円-120円=40円

要するに、廃棄したロスは加盟店側が全て負担する仕組みということです。
この本が聴取した加盟店オーナー側の情報によると、一日の弁当の廃棄が平均30個、全国セブンイレブンが12,000店なので、毎日36万食分が廃棄されている計算。そして、その全ての費用で、セブンイレブン本部はこのロスを被っていないののです。

二つ目。
加盟店のオーナーはセブンイレブン本部が仕入先からいくらで仕入ているのか知らされていないということ。

セブンイレブンの加盟店契約では、本部が仕入れの代行を加盟店に替わって行っていることになっているそうで。それならば、商品をいくらで仕入れたのかをオーナーは知りたいはず。いや、納税の問題があるので、仕入原価は知っていなければならない。本部へ支払う手数料を除けば、加盟店オーナーが自分の店を経営しているのと同様なわけだから、本部がいくらで商品を仕入れたのか知らなければならない。セブンイレブンは仕入れ実績をそして、この本が言うところによれば、加盟店オーナーは一度として仕入先からの請求書をみることはできないという。セブンイレブンから送られてくる取引明細書のみとのこと。そこで目にする仕入原価は、たとえばカップヌードル112円。近隣のどこのスーパーの売価が98円だというのにである。バイイングパワーが明らかにあるはずのセブンイレブンがこんな仕入原価で仕入れるわけないですよね。

実際の仕入原価は別にあり、セブンイレブンが抜いているのでしょうか?

本当にひどい話だとおもいます。

最後に一言。この本の発行人の週間金曜日の責任者は佐高信氏のようですね。まったく個人的なことですが、私はこの人をまったく信用していません。評論家として、ただ単に、自分の気に入らないことに文句をつけるだけの人だからです。そして、中身もないと思っています。近々、彼の著書である、「小泉純一郎と竹中平蔵の罪」という本についてこのブログに書くつもりです。

しかしながら、私の個人的な好き嫌いとは別に、この本で書かれていることについては、大変勉強になりました。著者に感謝いたします。



2009年3月 9日 (月)

農協の大罪

いつもは、全て読んだ後にしか感想を書いていないのだが、前々から農協と農林中央金庫に疑問を抱いていて、それが今のところ、「あっ、そうだったのか。知らなかった!!!」と言う様なことが次々と出てきたため、思わず書き始めてしまいました。

31jnaktxtzl_bo2204203200_pisitbstic 前々から思っていたこと。

  1. 海外の農業系の銀行は押しなべて経営状態が厳しい。なぜなら、将来性が計りにくい農家にも、国策上、融資をせざる負えないから。なのに、農林中金は昔から財務状況がよい。
  2. はたして、農家から集めた資金は農家への貸出に使われているのか?農中が金融マーケットでの債券等の大口投資家であることは知っていたが、農家の預金が農業育成にために貸し出された例はどうも聞いたことがない。
  3. 昭和40年以降、日本人の食の嗜好が西洋型になり、米食の量が減っていったのはわかる。しかし、それなら、何故、学校給食においてパン食のみが実行され、ご飯が使われなかったのか?米食のもたらす栄養価はパンに勝るとも劣らないはず。
  4. 確かに、農業就業人口は減っていると新聞で何度も読んだ気がするが、車で地方に行った時に気づいたことは、各農家で、必ず二台以上の車が車庫にあるのを見たきがします。就業人口は減っていても、お金持っているように見えました。
  5. すでに、使用しなくなった農地は、何年たってもそのまま使わずに住んでいるように見えます。住宅地であれば、固定資産税がかかるわけで、農地はかからないのでしょうか?
  6. 日本の土地はせまく大規模農業に適さないと聞いたことがある。国土の広さから言えば、フランスより日本のほうが広いのに、あるいは、北海道のような土地の広い場所もあるのに何故、日本の農業は衰退するばかりなのか?

一応、思いつくままに書いたが、どうやらこの本は、これらの疑問に答えてくれそう。読み終わったらもっと、いろいろなことがわかるような気がする。農家が大変だ、食糧自給率が下って大変だという一方で、農協がその状況を変えるべく活動したということは聞いたことがない。日本では、農家の就業人口が、農家戸数を下回っているという。兼業農家が多く、農業をやっていても就業人口にカウントされない人が多いということ。こんな状態では、農業って発展しないのではと、素人の私は思う。でも、こんな状況を打破しよるという農協の姿勢は聞いたことも見たこともない。

農業が発展しなくともよい、農協っていったい何なのでしょう?

2008年11月30日 (日)

田母神元空幕長の論文よんで感じたこと

「あの戦争は何だったのか(大人のための歴史教科書)」 保阪正康著 新潮新書
「あの戦争になぜ負けたのか」 (共著)半藤 一利, 中西 輝政, 福田 和也, 保阪 正康, 戸高一成, 加藤 陽子 (文春新書) (新書)

読んで愕然とくる本です。

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田母神空幕長の論文(URL参照ください。http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf)で、この戦争について「日本は侵略国家ではない」という論を展開されていますが、その論文を読んで感じた憤りとまったく同じことを、私は靖国神社内にある「遊就館」訪問時に感じました。戦死した方々への御悔みと弔いが欠如しているのです。「遊就館」では、硫黄島の敗戦以降の沖縄戦、長崎、広島の原爆のことはほとんど触れられていません。何百万の方々が何故死ななければならなかったのかという問いに答えるようなものは見受けられませんでした。“大東亜”戦争勃発の原因が日本ではないという正当化しか「遊就館」では見て取れなかったからです。

あの、太平洋戦争って、こんないい加減に始められて、さらにいい加減に継続されて何百万人の人が亡くなって、終わった。日本は戦争をせざる負えなかったとか、東京裁判がいかに不当だったとか等の絶え間ない論争が今でもあるのにもかかわらず、実際の戦争開戦、ミッドウエー後の日本の前線後退、本土空襲の始まり。広島、長崎の原爆とソ連参戦。どの時期をとっても、常に、なんら戦略なき戦いであったことを読んで、開いた口が塞がりません。ただ、ただ、呆れるばかりです。

真珠湾攻撃を始めとして、作戦は存在したが、戦略はなかったと保阪氏は書いています。
いい加減な戦略でこの戦争を始めた戦争の指導者たちに対し、自衛のための戦争だと教育されて死に物狂いで前線の兵士は戦い、そのスローガンの中で、亡くなった沖縄、広島、長崎、その他の民間の方々。

以下、上記二つの著書からいくつか書きます。

① アッツ島における戦いで「玉砕」という表現が初めててできたようですが、まったく予想だにぜず米軍に攻められ、そのとき大本営では支援を送り込む船も全て出はらっていて救援ができずに負けてしまった戦いを「玉砕」と称しているだけ。

② ガダルカナルの悲劇。暗号解読済の米軍は日本軍がこの島に基地を完成しかかったとき総攻撃。攻撃を予期していない大本営は中途半端な支援を行い次々と自軍を全滅させ、結局5万人近い戦死者をだした。伸びきった日本の戦線の重要な点だけ攻撃していくという米軍のオセロの駒をひとつひっくり返せばよいという戦略に対し、どこの拠点を守るべきかという視点が欠如した日本軍。しかも補給の考え方が皆無。そして、大本営の嘘の発表がこのとき始まった。

③ 無能な指揮官が生み出した悲劇、「インパール作戦」。ビルマ南に進駐していた牟田口司令官が実行した、あまりに悲惨な作戦。兵士が何十キロの食糧等を自分で背負い100キロメール先の英軍基地をたたきに行軍。補給が全く考えられていない。単なる100キロメートルではない。何千メートル級の山々、何百メートルの川が途中にある。攻撃開始の初期には多少の成果はあったものの、食糧がないため徐々に退却。英軍は日本兵を空から攻撃。結局、5万人、7万人といわれた日本軍は全て退却。当時雨季だったインドのためマラリアが日本兵を苦しめ、結局その殆どが戦死。この間、牟田口司令官は戦場から400キロ以上離れたビルマの避暑地で命令を下していた。敗戦の責任は現地の師団長の戦い方が悪いと主張し、本人は結局日本に帰国している。東条英機と親しかったこの司令官は、ただ勲章が欲しかったそうだ。盧溝橋事件の発端時の師団長であったこの男は、蒋介石支援ルートであるインドービルマー中国ラインを日本軍が制圧すべきと思ったそうだ。何万人の人々が亡くなる中で生き残った数少ない兵士たちへの保阪氏の戦後のインタビューで、「この牟田口指令官が畳の上で亡くなるなどと言うのは考えられない。」と声を震わせて語ったとのこと。

④ 19年10月のレイテ島での戦い。っこでも10万以上の日本兵戦死があった。この戦いの前に行われていた「台湾沖航空戦」で大本営は「米空母11隻撃沈、8隻を撃破。多数の戦艦、巡洋艦を撃沈、撃破」と発表。フィリピンの日本軍はこの発表をもとに全ての作戦を立てていたため、米軍の対応をまったく予測できずに惨憺たる敗戦。海軍はこのとき連合艦隊の殆どを失った(「武蔵」沈没)。

⑤ 特攻の大部分が志願によって行われていたという、まやかし。実際には命令。「俺もあとに続くから・・・。」と言って送り出し、「戦後復興に力を尽くすほうが大事だ。」と生き延びた指揮官たち。

⑥ 20年8月9日の最高戦争指導会議。沖縄陥落、広島の原爆、ソ連の参戦後の会議。ポツダム宣言受託すべか否かを討議。海軍、陸軍相の主張は、ポツダム宣言を受諾しない場合、日本はまだ、最後の一線を戦うがあるとの主張。東郷茂徳外相が「たとえ、一度の米軍の上陸軍を撃退できたとして、第二次上陸軍、第三の上陸軍を撃退できるのか?」と陸相に聞くと、「・・・・」 ポツダム宣言を無条件で受けるには、あまりの犠牲がですぎていたのではないでしょうか?

お国のために死に物狂いで戦った兵士たちと、戦略なき戦い継続した戦争指導者たち。この戦争指導者たちは、亡くなった兵士、民間の人々にどのようにお詫びし、どんな責任をとったのか私は知りません。そして 、この私の憤りは「遊就館」を見て感じたことといっしょです。

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この大東亜戦争の勃発の原因を正当化して、亡くなられた方々の魂は慰められるのでしょうか?広島平和祈念公園の原爆死没者慰霊碑に書かれている、

「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」という碑文。

主語を入れ替えて私たちはその意味を深く刻むべきなのではないでしょうか。(保阪氏は、この文章をお好きではないようですが・・・。)

2008年10月27日 (月)

一流の人は空気を読まない 堀 紘一 (著)

非常に痛快な本である。

買ったその日に仕事から帰宅後、二時間くらいで読破してしまうほど面白かった。

堀紘一氏のフアンになってしまった。こんな私のようなおっさんでは迷惑かもしれないが・・・。

堀氏が自身の東大受験の合格方法と受験勉強に対する見方。なるほどです。過去問を10年間分調べ、なおかつ、その出題問題について出題した学科の担当教授にどうしてその問題を出題したのかを直接東大へ聴取しにいったところは、すごいと思いました。

最初の就職先の読売新聞での新入社員としてのがんばりぶり、またまた、なるほどです。どんな大学を卒業しようと一旦、会社に入れば“ただの人”、よくわかります。わたしも、新入社員で某スーパーでお店の荷物運びを3年やってました。ちなみに私はロシア語学科卒業です。

現在の、日本の格差社会の議論。インドの例をだされ、いかに日本におけるその差が他国から比べると小さいこと、よくわかります。(建設現場の労働者とビジネススクール大学院を卒業した学生の給料は300倍違うそうです。)身分制度があからさまにあるこうしたインド社会で、こうした超エリートになるべく死に物狂いで勉強している人たちがいる社会と、格差社会に絶望して見ず知らずの人々を殺してしまう社会とは明らかに社会の活力が違いますね。ただ、そういった格差が少ない、言い換えると、至極均一に近いレベルで
あるからこそ実現できていたこと、例えば犯罪の少なさ、良識が通じる社会、一風変わった例えだと、二分おきでも運行を可能としてしまうJRの電車スケジュール等々が実現できた社会であったと思います。それが崩れたてきつつあることは、小さな変化しか見たことのない人々にとってはものすごい差が発生したのだと思ったのではないでしょうか?(小さな反論です。)

何かをうまくやろうとすることばかり考えるのでなく(周りの空気を読んで、いかにうまく立ち回るのではなく)、その時々に「必要な判断」をタイミングよく下してゆく勇気こそ、人生において最も大切なこととの41cx9zgl9ll_sl500_aa240_ ご指摘、感服しました。

あまりの乱読で思いつくまま書き出しました。他に読まれた方がいましたら、足りない部分ご指摘ください。

2008年7月21日 (月)

My仕事術

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今、自分がやっている仕事は好きです。しかし、かなり忙しい。海外の銀行から到着している依頼への回答。顧客からの依頼を海外拠点に伝えたあとのMail backに対する回答。実行しなければいけない案件の最終情報の確認。顧客からの依頼電話。顧客訪問中に依頼を受けた案件の進め方の検討。行内からの問い合わせに対する回答。稟議案件について審査部との話合い。そして、今後の営業方針と現在の数字達成率のReview。

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思いつくままに羅列しました。こんな仕事してます。全てが同時に起こることはないけど、かなり重なりあり。目の前に次から次へとやらなければならない案件が発生することもあります。

まず、すぐにでもできることは一瞬のうちに対応。時間をかける必要のあるものについては、いつまでに終わらせるかを自身の自己管理ノートに明記。誰か同僚との打ち合わせが不可欠であれば、その旨も明記し、全ての事柄に具体的な方向性を決めて取組む。

最近読んだ二冊の本に、自分の仕事の仕方が大きな影響を受けてます。

一つ目は、茂木健一郎氏の「脳を生かす勉強法」
もう一冊は、吉越浩一郎氏の「デッドライン仕事術」

集中することが大事。茂木氏の言うところの自分の好きなことをやっている時にの脳には次から次へと課題を与えて、脳に喜びを与えていけば、何事もどんどんできますというのような考えに共感しました。この精神を仕事に生かしてます。そして、それぞれの課題には期限を設定すること。吉越氏の著書のコア部分です。茂木氏も脳にプレッシャーを与える方法として、タイムプレッシャーをあげています。

後、二、三十分で夕食。その前にこのブログ仕上げなければと書いています。

でも、集中して仕事したあとって、結構疲れますよね。本当に・・・。

2008年7月15日 (火)

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか

仕事場が蛸壺化している。
お互い同じ職場にいても、お互いが一体どんな仕事をしているのかわからない。

日頃から私自身も感じていたジレンマです。

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今、目の前で自身の業務について話しをしてくれている人がいたとします。その人の仕事は全体の中では、いったいどういう位置付けにあるのかを常に捉えるようにしてきました。自分の仕事に結びつけたときに、どんな繋がりがあるのかを考えるよう心がけてきました。この本で言うところの、

「筆者らが仕事で接する一流のプロが口を揃えて言うことがある。それは、『自分の仕事で最高の仕事をしたかったら、周辺分野の知見をあわせて持つこと』である。」

は、まさにその通りと叫んでしまいました。

そして、

「営業しかしらない営業マンと、前後工程であるマーケティングや生産の知識をきっちりと持った営業マン。社内の連携、お客様に与える安心感など、一般的にみて、どちらに分があるだろうか?」

などもまさにその通りです。

逆な言い方をすると、自分の担当していることしかわからない人は、聞き手のわかるような説明が決してできず、常に自分の部署だけで通用する用語を多発して相手に説明をすることになる。私が初めて外資系銀行へ入行したての時、銀行事務の女性の説明を受けました。いったいこの人は何を説明しようとしたのかと思ったのがその時の感想。たくさんの英語の略称が出てきて、いくつかは聞き返し、そのうちに面倒になり止めた記憶があります。

実際の職場では、私のような姿勢で仕事の取り組みをしている人は少ないと思っています。理由は簡単。誰も私の仕事について聞いてくる人は、今の仕事場には殆どいないからです。アシスタント的な人に仕事を頼むことはあります。また、仕事柄他の部署にお願いをして実行してもらうこともあります。でも、それは私からの情報発信であって、相手側からのものではありません。お願いするにあたって理由を説明するので、何故実行してほしいのかを相手が納得しないかぎり実行してくれないことは事実です。でも、相手の仕事から見て私の依頼がどのような位置付けにあるのかについえて、とんと意見を聞いたことがないのです。もしかして、他の方々は私にそんなことを言ったら怒られるのではぐらいに思われてしまっているくらい、私が閉鎖的人間にみられているのかなあ? わかりません。

蛸壺化した職場で、お互いの繋がりに不可欠なこと、著者は、「効力感」という感情をもてるようになることと唱える。この本で、そのお互いが「効力感」持ち合うことのできている職場として、4つの会社が挙げられている。そしてこの効力感を会社が仕事の成果として評価していく仕組みができている例としてこれらの会社を著者は説明している。

「あなたは、こんな仕事をしていたんですね。すごいことですね。私の側からすれば、こんな手助けができますよ。今度いつでも声をかけてください。」

仕事場において閉塞感のとれわればとらわれるほど、まず、こんな台詞を同僚に自分が率先して言ってみようと思う。

最終章で著者が言う。

「あなたは、この一週間で、心から『ありがとう』という言葉を誰かに伝えたことが何回あっただろうか。相手がしてくれたことが巣晴らしいことであれば、『すごい』『頼りになった』という言葉で、相手の行為を賞賛したことがあったろうか。
是非、ご自身に問いかけてほしい。」

この問いかけが常にできるように仕事していたい。

2008年2月10日 (日)

伝説の打撃コーチ 高畠導宏の生涯

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今、NHKで土曜日に放映している「フルスイング」。高橋克実さんの主演で、昨日で4回が終了(全6回)。南海ホークスを皮切りに打撃コーチとして7つのプロ野球チームを渡り歩き、30年のコーチ生活後、59歳で高校教師になった高畠導宏さんの物語。

第一回の放送を見て感動し、原作本購入。「甲子園への遺言」門田隆将著。(講談社刊)

原作本とドラマはあまり関連性がありません。ドラマは高林氏(ドラマではそういう名前で設定)が高校教師になってからを描いているのに対し、原作の殆どは高畠氏のプロ野球コーチ人生を語っているからです。

「才能とは逃げ出さないこと」
「平凡の繰り返しが非凡となる」

私はパリーグの野球選手はそれほど知りませんので、高畠氏が首位打者に育て上げた高沢選手(ロッテ、昭和63年パリーグ首位打者)、西村選手(ロッテ、平成2年パリーグ首位打者)はまったく知らなかったし、90年代に活躍したヤクルトの飯田選手(現ヤクルト2軍守備走塁コーチ)が高畠氏の指導で見出されたことや、現ホークスの小久保選手も高畠氏に教えてもらっていたことでも、この本を通じて初めて知りました。

昭和58年当時、有藤、落合、リー兄弟がいたロッテの強打者揃いに中で、スイッチヒッターに育て上げて首位打者にまで上りつめた西村選手(現ロッテ打撃コーチ)への指導時の逸話はこの原作を読んでいて引き込まれる場面だと思う。朝から晩まで寝食を共にし、
パリーグの投手の投球フォームのクセから球種を読み取ること、配給のクセを読み取ること。そして、朝から晩までバットを放さないこと等。特に右利きの西村選手は箸を左手でもち、生活は常に左手を使うことにより自然な左打者になろうとしたこと。それら、すべてを、高畠氏が付きっ切りで指導したこと。

「才能とは逃げ出さないこと」
「平凡の繰り返しが非凡となる」

「自分が活躍するにはあまりにもすごい選手がいる」ことから逃出さなかったこと。一日中パットを握り締めていたために、「バットが手から離れなくなってしまうくらい、バットを繰り返し振り続けた」継続性と氣力。そして、首位打者。

オリックスブルーウエーブ時代の田口選手も大リーグに行く前に高畠氏からコーチを受けた選手でした。

50台前半から通信教育で教員資格を取り59歳で福岡県筑紫台高校の社会科の教師として赴任。教え子たちへこれらの経験をベースに熱く接していったことは言うまでも無いこと。

原作の最終章「生徒の心の中に」のなかで、登場する写真部の生徒や、剣道部の女子生徒、野球部の生徒の話はテレビでドラマ化されています。

高畠先生が伝えたかったのは、既出の考え方であり、それらを、一人一人違ったやり方で指導したかったと思われます。プロ野球コーチ時代に、高畠さんは決して自分のやり方を選手に押し付けない。選手が問いかけてきたとき初めて答えてあげる。そして選手と
共に戦う。そのようなやり方で高校生も指導したかったのではないでしょうか。そして、自分は出場できなかった甲子園に筑紫台高校の野球部を出場させ、全国制覇するつもりだったようです。

残念ながら、その志の道半ばで高畠先生は癌で亡くなりました。まだ60歳でした。平成16年の夏でした。

すごい人がいることを知るだけで、いつも勇気づけられます。

2006年2月25日 (土)

「同じテーブルの10人の名前簡単に覚えられます。」 B・フィールディング著 川島隆太 解説

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営業の仕事柄、タイトルに興味を持ち購入した。東北大学教授川島隆太氏の解説も、記憶力を強化するマニュアルのような書き方をしているのも目を引いた。

しかしながら、この本はまったく面白くありません。

まず、対象とする読者が誰なのかがあいまい。

(189ページ) 「もちろんかけがえのない人を亡くす経験などコントロールできないこともある。しかし多くの場合、気持ちを新たにすると生き甲斐のある人生を送れるようになる。」

- 著者が対象とした読者は60代70代の方なんでしょうか。それならそう書くべきです。

(160ページ) 「快適に生活しようと思うなら、生活空間の整理整頓も(記憶力増強には)不可欠だ。」と書いて、整理整頓する方法とそれをすることで物事を記憶し易いと説き、整理の具体的方法を述べている。整理するのにいったいどれだけの時間がかかると、この著者は思っているのか?

(92ページ) 川島隆太のワンポイント・アドバイス③ “脳の指令塔”、前頭前野を鍛えるには、読み・書き・計算が一番!

繰り返しなりますが、老人ホームの人たちを読者として対象とするのであれば、そのように初めから書くきです。

(77ページ) 結局、記憶力もやる気次第!  こんな当たり前のことを読むのに、お金を払っていたかと思うと、ただ腹が立つだけ。

翻訳本のいい加減さばかりが目に付き、はっきり言って、最悪の本です。

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